2012年9月18日火曜日

สวัสดี ค่ะ サワディカ

こちらタイのバンコクから、友美です!

忙しさにかまけて勢いでインターンに来てしまったので、そのツケがきています。
何をしようか正直なところまだ決めていません。タイに来てから臨機応変に…とか思ってたけど、甘かった…遊びに行くアイデアはたくさん浮かぶんだけどな♪
ほんと至る所にスタバがあって、コーヒーとか紅茶とか飲んで一息つくのが日課になりそうです。

バンコクは東南アジアでよく見るような雑多な感じと大都会的なビルが混ざってて、おもしろいです。都会のど真ん中に寺院とかちょっとした林が残ってたりして、こういう場所を都市緑化計画して世界に先んずるような環境都市にしたらいいなぁと思います。

パソコンとデジカメの機能が極めてシンプルなため、今のところあまりいい写真がないけど、撮りためておくのでいつかアップします。



さて、1本目の記事なので、インターンについて紹介します。


インターンの場所は、タイのバンコクにある大学でお世話になっています。

*興味、関心*

研究テーマは、マングローブの地下部の炭素蓄積機能について。具体的にいうと、根の生産・枯死・分解の過程を研究しています。マングローブは、地下に炭素をたくさん溜めていて、すなわち、その分地球温暖化の緩和に貢献していると思われます。

実際、修論のデータは沖縄で取っているので、タイでは森林を研究するに当たり、まず“経験を積むこと”を目的にしています。農学出身じゃないので、フィールドでの判断やデータ解析に弱く、少しでも強化できればと思います。
体力と根気勝負なフィールド調査はなかなか好きです。


*なぜマングローブか*

一番好きな樹種―Rhizophora stylosa
(沖縄・西表でカシャ)
カワイイよね?!
かわいいから。大学4年生の時に、マングローブに出会い、好きになりました。なかなか卒論の研究テーマが決まらなくて、ふと思いついて「根っこが好きなんですよ」って言ったら、ゼミの先生の知り合いにちょうどマングローブの根の研究に着手した人がいるから、と紹介してもらえました。なぜ根か。土の中の見えないところで頑張ってると思うと…。空気中に出ている根がなんで生きてられるのかすごく気になって…。根の研究は、いちいち掘るのは大変だからやりづらくて、最近やっと盛り上がってきた分野みたいです。


*研修機関を選んだ理由*

最初はインターン期間を研究調査に使うつもりでした。だから、知り合いの研究者の方にマングローブに繋がりのあるところを紹介してもらいました。沖縄でするのが研究にとっては一番最適だったんだけど、国内の大学を長期インターンに充てるのは、インターンの趣旨とちょっと違うとのことで、じゃあタイに行ってしまえとタイ行きを決めました。だけど、調査経験が少ないため海外でのデータ集めは困難。研修先はがっつりマングローブの研究をしているところだけど、もう少し視野を広げてみたらとアドバイスを受け、陸地の熱帯林の方も少し勉強して来ようと思います。

今では、タイにしてよかったと思っています。海外経験が少ないので、3ヵ月間も一人で海外というのは、すごく不安がありました。でもそういう不安事はあまり深く考えないようにして、来てみたら案外平気で。何とかなるわって思ってると本当に何とかなるもんやな、と実感しています。


*研修中にやりたいこと*

春に入学して以来、なんで森林についてより専門的な研究科じゃなくて、地球環境という極めて広範囲で抽象的になりうる分野を勉強するようなところに来たのだろうって考えていました。学部も大学院も志望したところに行けなくて今の経歴をたどっているわけだけど、何となく流れ着いたところで結果として自分にとって一番いい形になっている。不思議なことにどちらも環境系で一貫してて、これは何かの暗示じゃないかと思ったのだけど、この先どういう方向に進んだらいいか、皆目見当がつかず迷走しています。

浅くとも他分野から環境を学んできて、環境問題の全体像のようなものを把握できたらな、と思います。だから対象をマングローブから熱帯林に範囲を広げたところで、森林に縛られているわけだからまだまだ視野が狭い気がします。人々とどのように関わっているのかとか、現代(の環境問題)が歴史的にどのような位置づけかとか、本とかネットとかで活字を読んで頭で理解するのではなく、実際に実感して世界がどのように成り立っているのかを自分の経験として理解したいと思います。

とはいえ、行く国は1ヵ国だけだし、期間も短いし、何をすべきか具体的なアイデアもないので、インターン期間に何かを完結させるのはムリ。もっと長い目で見て、いつかこの経験が何かに役立つかもな、くらいの気持ちで臨もうと思っています。そういった機会は思いも寄らない時に突然来たりするから、とりあえず見たこと、聞いたこと、感じたことをできるだけ多く吸収して、蓄えておきたいです。

取り掛かりとして、研修中は森林そのものや保全することが人々にとってどのような位置づけにあるかを考えたいと思っています。様々な森林に行ってみたり、現地のエコツアーに参加してみたりしたいです。あと、タイは仏教をとても大事にしている国なので、お寺に行ってみたりもしたいです。

次回、何かいい報告ができればなと思います。

 

2 件のコメント:

  1. 近年のタイの洪水は、熱帯林の伐採が原因の一つのようですね。
    貴女のタイでのインターンが実り多きものとなる事を願っています。
    byムー

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとう!
      東南アジアの熱帯林は過去15年間で20%も減少したと言われています。タイでは特に東北地域で伐採が多いようです。森林伐採は、炭素のシンクが減るだけでなくいろんな自然災害と関係しているから、問題は深刻ですよね。
      あと2カ月、お互い頑張ろう!

      削除