2012年9月29日土曜日

南太平洋の島国より


フィジーで9月初旬からインターン研修中のトホリです。
フィジー人からはトニーとかトリカ(フィジーではよくある名前らしい)と呼ばれています。インターン研修は、9月初旬~10月末までの2ヶ月間をフィジー共和国で行っていて、11月末~12月末までの1ヶ月間をブータン王国で行います。ブータンについてはまたインターン研修が始まったときに書く事にして、今回はフィジーについてだけ書きます。

最初の記事では、以下の2つについて書きました。

1. 自己紹介とフィジーでのインターン研修について
2. フィジーの村の生活とは? ー カバ・タブー・村人の生活について ー


1. 自己紹介とフィジーでのインターン研修について
まず、簡単に自己紹介をすると、旅とキャンプ、お酒が好きな大学院生です。
ヨーロッパは東西ほとんど制覇し、ケニア・南アフリカ・インド・タイ・アメリカなどに行きました。一人旅・インターンや卒論研究などいろんな名目で旅をしながら新しいものと人に出会うのが好きです。基本的にはそのときそのときの感覚で物事を決めていくタイプの人間です。何事も経験してみないとわからないから、やれることはやれるだけやる!というのがモットーでEasy goingな性格です。

巨大な干潟とマングローブ@フィジー
さて、僕の興味関心はというと、自然資源管理です。特に、森林や緑地の管理に興味があります。インターン研修では、発展途上国の村人やコミュニティという草の根の立場に立って、森林管理について考えてみたいと思っています。
具体的にどのようなことを考えているかというと、まずは以下のような問いに対して、できる限りの情報と知識を得ることを目標としています。
・行政や国際機関・NGO主導の森林保全のプロジェクトが村人やコミュニティにとってどのような影響があるのか?
・伝統的な知識や地域に根付いている習慣が森林資源管理に生かされているか?
・森林管理は村人やコミュニティにとってどのような価値をもつのか?

(↑どうしてこんなことに興味があるのかは割愛します!詳しくはまたの機会に!w)

僕がインターン研修で来ているのはフィジー共和国。地図上ではニュージーランドの上あたりの島国で、面積は日本の四国よりも少し大きいくらいです。フィジーでは、南太平洋大学(University of the South Pacific)を拠点として、村の訪問とConservation Internationalという国際NGOでインターン研修をしています。ビチレブ島というフィジーで一番大きな島にいることがほとんどです。

どうしてフィジーか?
フィジーをインターン研修先に選んだ理由は2つあり、一つ目は、フィジーでは近代化が進んでいる一方で自給自足に近い村社会が根強く残っていて、地域コミュニティの影響力がまだ強く残っていてるのがおもしろいと思ったからです。日本では高齢化や若者の都市への流出によって農山村地域が衰退していると言われていますが、できればこうした日本の状況と比較することや何かしらインターン研修でヒントとなることがあればよいなぁと思ってます。二つ目は、フィジーは自分がまだ行ったことがない国だからです。南太平洋諸国という地域もこれまでに自分が行ったことのあるアメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・東南アジアとはまた違った風土や文化があるはずなので、大いに期待してます!

どうして南太平洋大学か?どうしてConservation Internationalか?
フィジーでは村の調査に行く事が多く、一つの機関に属して働くよりも、時間があるときは研究者に話を聞きに行ったり図書館で文献を調べたりと自由度が高い大学を研修先にした方がよいということで、南太平洋大学に決めました。ただ、その中でもConservation Internationalが行っているコミュニティや企業(Fiji Waterという、フィジーを水源としたミネラルウォーターを売っているアメリカの会社)を巻き込んだ森林保全のプロジェクトがおもしろそうだったので、そこでは一ヶ月ほど働く事にしました。

とまぁそれらしいことを書いてみましたが、フィジー人は良く言えばおおらかで細かい事を気にしない、悪く言えば時間や物事にルーズ。そんな雰囲気に身を任せて楽しみながら毎日過ごしています。


2. フィジーの村の生活とは? ー カバ・タブー・村人の生活について ー
ここからは、これまで自分が見てきたフィジーの村社会について簡単に紹介します。

フィジーの村の生活は自給自足!?
「都市ではお金を出して食べ物を得なくてはいけないが、ここ(村)では何でもただで採ってくればいい」
これは、離島のコロ島にあるナンブナ村の人たちがよく口にしていた言葉で、村人はほぼ自給自足に近い生活をしています。喉が渇いたらココナッツを割って中のジュースを飲み、小腹がすいたらマンゴーやパパイヤをもぎとって食べる。主食はタロイモ・ヤムイモ・キャッサバで森の中に畑があってそこで育てています。畑に行く途中でも、フルーツがあればてきとうに採ってくれて食べさせてくれました。
森でもぎとり切ると中身は・・・
パパイヤ!!!
首都のスバに行くと、フルーツは当然お金を払わないと食べられないのですが、コロ島は本当に自然が豊かでお金は日常的には殆どいらない。マンゴーやココナッツが採り放題とか日本では考えられない・・・まさに楽園!(もちろんそれだけではない厳しい面もあるのですが・・・それはまたの機会に紹介できたらします)
村での食事。ヤムイモ、豚、カボチャのカレー、カニ・・・すべて村でとれるもの。

フィジー人の”お酒” カバ
カバ(Kava、現地語ではグロッグ(Grog))というのはフィジーの伝統的な飲み物で、ヤンゴナ(Yaqona)という植物の根っこを乾燥させて粉状に粉砕したものを水に混ぜて飲みます。見た目は泥水。味は土臭い水。これを村人はガバガバ飲みます。でも、ただ飲むだけではなく、一応しきたりがあり、まずは年長者から一杯ずつまわして飲んでいきます。飲む際にはココナッツの殻から作ったお椀に注いで飲むのが正式な飲み方です。
泥水のようなものがカバ。ココナッツの殻をコップとして使う。
ヤンゴナの根っこ。コレを干して粉にして飲む。
カバはお酒のようにハイテンションになることはなく、逆にリラックスできて脱力していくような感覚を味わえるようです。飲んだ実感としては、のどに何とも言えない違和感がで始めて、たくさん飲むとぼんやりと酔ったような感覚になります。ちなみに、High-tideとLow-tideと呼ばれる注ぎ方があり、High-tideはお椀になみなみ一杯、Low-tideはお椀に少なめの一杯。でも結局、村人からはHigh-tideを強制されることがほとんどで、フィジーにもアルハラ的なものはあるんですね。ちなみにカバを15杯くらい飲むと、翌日は何にもしたくなくなるくらいぼーっとしてだらけます。村人と仲良くなるならカバ飲み会は必須で、ライブ音楽あり踊りありのカバ飲み会は(カバの味を除けば)かなり楽しいです!

タンブーについて
フィジー語では「Tabu」、英語で言うと「タブー」。つまり、何かを禁止することです。タンブー(Tabu)とは、村人が亡くなったときにその親族が亡くなった方を思い出し弔うために、3ヶ月の間(=100夜)何かしらの行為を禁止することを指します。例えば、僕は実際に「おばが亡くなったので3ヶ月間ヒゲをそらないんだ」という男性に出会いました。一村人の場合は個人的な禁止行為で留まることが多いようですが、村の村長(チーフ)が亡くなった場合などは、より広範囲に何かを禁止するようです。
タンブーのためヒゲをそらないという男性の1ヶ月目のヒゲ。
このタンブーという習慣では、マングローブ林のまわりの立ち入りを禁止したり、珊瑚礁での漁業を禁止したりということも行われています。実は、この3ヶ月間という期間で漁業を休むことで、魚の繁殖を促進するという意味もあります。しかも村人たちはそういった意味を自覚している、というところがこのタンブーのおもしろさだと思いました。つまり、これは伝統的な資源管理の方法の一つといえるのではないでしょうか?
漁からかえってきた村人

フィジーの村人について
おそらくフィジー人は僕の人生史上最もオープンな人種です。首都のスバでさえも街行く人から笑顔で「ブラ!(挨拶)」と挨拶されるほどで、村人はもうほんとにめっちゃくちゃフレンドリーです。村をぶらぶら歩いていると、「こっちにこい!」といって必ず自分の脇に座るように指示されるし、なんでもかんでも話を聞きたがるのがフィジー人。
おちゃめな村人、僕の一番好きなおじいちゃん。
コロ島の村の部族のチーフに「この10年間で村の生活は変わった?」と聞いてみると、
「今までの村人は今日のために生活してきたが、今の村人は明日のために生活をしている」という言葉が返ってきました。今の村人の大きな関心事の一つは、自分の子供に投資すること、だそうです。その村人いわく「自分の子供には自分よりも良い教育、良い人生を送ってもらいたい。大学にもいかせてあげたい。そのためにお金を貯めるんだ。だから農業も自給のためだけでなく、現金収入を得ることをもっと考えていかなければいけない。タロやキャッサバだけでなく、スイカやもっとお金になるものを植える必要がある。」
たしかに、村でいろいろな人に話を聞いていると、大学に行っていたがお金がなくなってしばらく休学して村に戻ってきた、という人も何人かいるみたいです。教育費などのためにいかに現金収入を得るかということは、フィジーの村にとって一つ重要な課題なのかもしれません。
オウムと村の子供。ほんとかわいいー

今日はここまで。次回はもっと研究テーマに関した内容を書けたらと思います!

モアデー!(フィジー語でGood bye!)

2012年9月25日火曜日

ナマステー


今回はインドのNGOでインターン中のえこがおとどけします!

初回ということでインターンの研修内容(研究内容)はかる〜く…


開発援助の本を読んでいて、ソーシャルキャピタルっていう概念を知って、その研究をしたいと考えた。ソーシャルキャピタルは、信頼や規範、ネットワークによって蓄積される人々の間に埋め込まれた資本。社会資本じゃないよ。
簡単に言うと、人と人のつながりが強い方が、何事もうまくいくんじゃないの?っていうこと。(…笑)これは環境問題にも言えることで、ソーシャルキャピタルが多いコミュニティは自然資源管理のパフォーマンスも高いと言われている。
今回はそのソーシャルキャピタルの存在が水資源管理がどのように、誰(コミュニティ・政府・NGO)によって行われているのかでどう変わってくるのか、その関係性を調べている。



もともとのきっかけはある人に出会って「国際協力」という世界にあこがれを持ったこと。自分がおもしろおかしく生きるだけじゃなくて、自分が働くことで他の人もプラスに、ハッピーになるってすごく素敵なことだなあと思って。
そこから環境問題に関心を持って、インドでフィールドワークがしたい!と思い今に至る。



ここからはインドの話
インドに来てから3週間は首都デリーに滞在。さすが人口大国。人も車もなにもかも密集している。特にすごいのが夜7時くらいから始まる大渋滞…たぶんもうすぐキャパオーバーするんじゃないかな…その時間にバイクで渋滞にはまったんだけど土埃りと排気ガスとで帰って鼻かんだら黒い。耳掃除したら黒い。


空港や観光スポットではかもをさがすインド人がたくさんいて、ガイドブックにもよく騙された体験談がのっている。そして私もその一人…


けれど一歩外に出てみれば、インド人はとても親切でフレンドリーでホスピタリティにあふれていてみんなよく微笑む!よくインドは好き嫌いがはっきり分かれる国と言われるけど、来る度に好きになってしまう、この国はそんな国だと思う。(まだ2回目だけど)
多様な人種、宗教、言語、文化。来る度に違ったインドを見ることができる。






数日前、デリーに別れをつげて訪れたのはラジャスタン州のジョードプルという街。インド西部に位置している。乾燥地帯で日中はとても暑いけど、風が吹いていて日陰だと涼しく感じる。デリーとうってかわって静かでピースフルな場所。来て初日で好きになっちゃうくらい


デリーからジョードプルへは夜行列車で移動した。その道中の列車の中でインド人に聞かれたのは「日本や韓国ではゴキブリやヘビを食べるんでしょ?」TVでやってたらしい。インドでの日本のイメージが気になるところ…


オフィスはジョードプルの郊外。


オフィスからの景色。田舎!乾燥地帯な景色


泊まっているところは家族経営のゲストハウスで、家族の一員のように接してくれる。あったかいなあ…

宿の屋上からの夕日



道を歩けばチャイ飲もうチャイ飲もう!と盛んに誘われる。ともだちの友達はみんな友達らしい。ガネーシャテンプルに連れて行ってもらった。お祭り開催中らしく夕方から音楽が流れ、たくさんの子供たちが集まっていた。




カメラを向けると一斉に群がるあるある。かわいい


ガネーシャ:象の顔を持つ学問、お金、芸能の神様らしい


インドにいると、宗教のことを考えずにはいられない。人々の生活は深く宗教と関わっている。家には神棚のようなものが必ずあるし、みんなゴッドの話をするのが好きだ。あなたはどの神を信仰しているの?なんてよく聞かれる。




今回の滞在では、研究はもちろんのこと、せっかくローカルな村に滞在するのでインドの言語や文化を理解したい。次回はもっと研究内容について話します、たぶん^^

2012年9月20日木曜日

ルックイースト・ナシゴレン・シンガポールのお隣


みなさんはじめまして!

しょうたと申します!
東南アジアの中では先進国と言われるマレーシアに、2週間ほど前から来てます。
UKM (Universiti Kebansaan Malaysia), マレーシア国民大学なう!
出発前はなんやかんやで忙しく、マレーシアについては結局タイトルの3wordsくらいしか知らないまま来てしまった。。。いかんいかん。
そんなマレーシア初心者の僕ですが、今後この地で見たこと聞いたこと、そしてもちろん、研修や環境問題についても皆さんとシェアしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!

まずは簡単に自己紹介
名前・・・しょうた
学部・・・農学部
院での専攻・・・環境学/環境土木工学
性格・・・典型的なA型!どうでもいいことでも、気になったらやらないと気が済まないタイプ。パワポの中身が全然出来てないのに見栄えがやたら気になるタイプ。
好きなこと・・・スポーツ全般。特にバレーボールとテニス!
ストレス発散法・・・大人買いとカラオケ

では、今回は第1回目ということで、僕の興味のある分野と研修について書きたいと思います。が、その前に、この2週間で感じたマレーシアについて、ちょっとだけ!

マレーシア人の印象
一言で言えば、イスラム教の影響ってすごい!
僕のまわりのマレー人は、たいていみんな1日に5回お祈りします。その1回目がだいたいAM67時!なのでみんな毎朝、6時には起きます。
女性は肌の露出禁止。お酒も飲まない。わお。なんて健康的な生活。
すべてイスラム教徒だからなんですが、治安の良さもこういうところからきてるのかな?
 
次に感じたのは、めちゃめちゃオープンな性格!例えば・・・





ここは大学の院生室なんですが、学生、基本的にずっと、ほんとにずっと喋ってます。ワイワイガヤガヤ!
でもちゃんと勉強もしてるよ!





 
これは、Open House。
断食(ラマダン)明けを祝って、個人の家を開放していろんな人にご飯を食べてもらうイベントです。
いつ来ても、いつ帰ってもいいし、そして無料!わーい(*´▽`*)
僕は会ったこともない人の家にお邪魔したわけですが、特に浮くわけでもなく、たくさんのマレーシアの方に声をかけていただきました!みんないい人!


 
そして、結婚式
実は、見ず知らずの方の結婚式に参加させていただく機会がありました!
見ず知らず、ですよ?結婚式、ですよ?え、いんだ!?!?

マレーのドレス、素敵!





 とまぁマレーシア人ってどんな人なのか、何となくわかった2週間でした。

日本との違いに驚きの連続。知り合いとか知り合いじゃないとか、関係ないんだ・・・

でも何か、マレーシア人、いいなぁ。


さて、ここからは僕の研修について書かせていただきます。興味のある方はぜひ読んでって下さい!
興味・関心
ごみ問題・廃棄物処分場の問題―どうやったらごみを減らせるか―
に興味があります。

なぜそれに興味があるか?
日本で生活していれば、様々な場所で「エコ」に触れる機会がありますよね!コピー用紙は再生紙、家電は節電製品、コンビニの袋にも資源~って文字が入ってます。
でも、じゃあ普段の生活で、例えばペットボトル飲料を買うときに、その容器がゴミになるってこと、考えたことはありますか!?
日本人は1日に約1kgのごみを出していて、それは普段の何気ない購買行動の積み重ね。
リサイクルすればいいやんと思われる方もおられると思いますが、リサイクルも完璧ではありません。ペットボトルだって結局その一部は処分場に埋め立てられることになります。
もちろんペットボトルの便利さは十分わかってます。僕も学部時代、スポーツしたあと、買っては捨て、買っては捨てを繰り返してました。

気づいたのは、つい最近。
でも、いったん気づいてしまったからには、知らない頃の自分には戻れない。
どうにかごみを減らせられないかなぁって気持ちが、僕の興味の始まりです。
 
研究
研究に関しては、土木工学の研究室として、廃棄物処分場の土の研究を行う予定です。
ごみがなくなれば万事OKなんですが、それは現実問題不可能です。だから“ごみを減らす”ということと並行して、“ごみをどう処分するか”=廃棄物処分場 にも興味があり、研究はこちらがメインです。
マレーシアでの研修内容はまた次回!

研修先の国・都市名は?
マレーシア。首都クアラルンプールから電車で40分ほど。都市と田舎の中間くらいのかんじ。
マレーシア国民大学(Universiti Kebansaan Malaysia)の、環境土壌学研究室でお世話になっています。

研修期間は?
9月始めから11月末までの約3ヶ月間。

なぜその国・機関を選んだのか?
マレーシアを選んだのは・・・
開発の進む東南アジアにおける廃棄物の現状を知りたいと思ったからです。
そして「東南アジアの先進国」と呼ばれるマレーシアであれば、ごみに対する意識も他の東南アジア諸国と比較して高いと考え、マレーシアを選びました。
大学を選んだのは・・・
先生にご紹介いただいたということが大きいです。3ヶ月という期間、1人で研修に行くにあたって、見ず知らずの人のもとへ行くよりも、安全で、連絡も取りやすく、成果も出しやすいかなぁと!

研修の目標は?
僕は農学部出身のため、工学系の実験やその他廃棄物処分場に関する知識が欠けております。
そこで、今回の研修の目標は以下の3つにしました!
 
・東南アジアのごみの現状・廃棄物処分場の現状を知る。
・実験や調査の基本的手法を学ぶ。
・単身海外の研究室に入り、決まった期間・設備で研究計画から実験、まとめという一連の成果を自らの力で出す。

 
そんなこんなで、明日からは鉱山汚染地域にフィールドワークに行ってきます!次は結婚式の写真じゃなくて、ちゃんと研修してるやつアップしますね!ではでは!

2012年9月18日火曜日

สวัสดี ค่ะ サワディカ

こちらタイのバンコクから、友美です!

忙しさにかまけて勢いでインターンに来てしまったので、そのツケがきています。
何をしようか正直なところまだ決めていません。タイに来てから臨機応変に…とか思ってたけど、甘かった…遊びに行くアイデアはたくさん浮かぶんだけどな♪
ほんと至る所にスタバがあって、コーヒーとか紅茶とか飲んで一息つくのが日課になりそうです。

バンコクは東南アジアでよく見るような雑多な感じと大都会的なビルが混ざってて、おもしろいです。都会のど真ん中に寺院とかちょっとした林が残ってたりして、こういう場所を都市緑化計画して世界に先んずるような環境都市にしたらいいなぁと思います。

パソコンとデジカメの機能が極めてシンプルなため、今のところあまりいい写真がないけど、撮りためておくのでいつかアップします。



さて、1本目の記事なので、インターンについて紹介します。


インターンの場所は、タイのバンコクにある大学でお世話になっています。

*興味、関心*

研究テーマは、マングローブの地下部の炭素蓄積機能について。具体的にいうと、根の生産・枯死・分解の過程を研究しています。マングローブは、地下に炭素をたくさん溜めていて、すなわち、その分地球温暖化の緩和に貢献していると思われます。

実際、修論のデータは沖縄で取っているので、タイでは森林を研究するに当たり、まず“経験を積むこと”を目的にしています。農学出身じゃないので、フィールドでの判断やデータ解析に弱く、少しでも強化できればと思います。
体力と根気勝負なフィールド調査はなかなか好きです。


*なぜマングローブか*

一番好きな樹種―Rhizophora stylosa
(沖縄・西表でカシャ)
カワイイよね?!
かわいいから。大学4年生の時に、マングローブに出会い、好きになりました。なかなか卒論の研究テーマが決まらなくて、ふと思いついて「根っこが好きなんですよ」って言ったら、ゼミの先生の知り合いにちょうどマングローブの根の研究に着手した人がいるから、と紹介してもらえました。なぜ根か。土の中の見えないところで頑張ってると思うと…。空気中に出ている根がなんで生きてられるのかすごく気になって…。根の研究は、いちいち掘るのは大変だからやりづらくて、最近やっと盛り上がってきた分野みたいです。


*研修機関を選んだ理由*

最初はインターン期間を研究調査に使うつもりでした。だから、知り合いの研究者の方にマングローブに繋がりのあるところを紹介してもらいました。沖縄でするのが研究にとっては一番最適だったんだけど、国内の大学を長期インターンに充てるのは、インターンの趣旨とちょっと違うとのことで、じゃあタイに行ってしまえとタイ行きを決めました。だけど、調査経験が少ないため海外でのデータ集めは困難。研修先はがっつりマングローブの研究をしているところだけど、もう少し視野を広げてみたらとアドバイスを受け、陸地の熱帯林の方も少し勉強して来ようと思います。

今では、タイにしてよかったと思っています。海外経験が少ないので、3ヵ月間も一人で海外というのは、すごく不安がありました。でもそういう不安事はあまり深く考えないようにして、来てみたら案外平気で。何とかなるわって思ってると本当に何とかなるもんやな、と実感しています。


*研修中にやりたいこと*

春に入学して以来、なんで森林についてより専門的な研究科じゃなくて、地球環境という極めて広範囲で抽象的になりうる分野を勉強するようなところに来たのだろうって考えていました。学部も大学院も志望したところに行けなくて今の経歴をたどっているわけだけど、何となく流れ着いたところで結果として自分にとって一番いい形になっている。不思議なことにどちらも環境系で一貫してて、これは何かの暗示じゃないかと思ったのだけど、この先どういう方向に進んだらいいか、皆目見当がつかず迷走しています。

浅くとも他分野から環境を学んできて、環境問題の全体像のようなものを把握できたらな、と思います。だから対象をマングローブから熱帯林に範囲を広げたところで、森林に縛られているわけだからまだまだ視野が狭い気がします。人々とどのように関わっているのかとか、現代(の環境問題)が歴史的にどのような位置づけかとか、本とかネットとかで活字を読んで頭で理解するのではなく、実際に実感して世界がどのように成り立っているのかを自分の経験として理解したいと思います。

とはいえ、行く国は1ヵ国だけだし、期間も短いし、何をすべきか具体的なアイデアもないので、インターン期間に何かを完結させるのはムリ。もっと長い目で見て、いつかこの経験が何かに役立つかもな、くらいの気持ちで臨もうと思っています。そういった機会は思いも寄らない時に突然来たりするから、とりあえず見たこと、聞いたこと、感じたことをできるだけ多く吸収して、蓄えておきたいです。

取り掛かりとして、研修中は森林そのものや保全することが人々にとってどのような位置づけにあるかを考えたいと思っています。様々な森林に行ってみたり、現地のエコツアーに参加してみたりしたいです。あと、タイは仏教をとても大事にしている国なので、お寺に行ってみたりもしたいです。

次回、何かいい報告ができればなと思います。

 

山奥の田舎より

どうもこんにちは!京都の山奥よりゆーこがお届けします(´∀`*)

ちょっと前置きが長いので、

時間ねーよ!今何やってんのかだけ教えてくれよ!

という方は、とりあえずスクロールして緑の部分から読んでください!笑


まず私の専攻ですが、、、
私は地球環境問題を基盤とした建築学を専攻してます。

ということで現在「伝統的建築素材の再評価と普及可能性に関するインターン研修」を行っています。
、、、というとなんだか難しそうに聞こえてしまうかもしれませんが、、、笑

簡単に言いますと、その地域で取れる素材(木材や土)を使って建築をするということと、地球環境の関係性についての研究のための研修です。

もともとコンクリートがない時代は日本の住宅の大部分は木造住宅であったことはみなさんご存知だと思います。
そもそも建築とは身近で取れる材料を使ってその土地の風土、気候などに適したものを作るのが大前提であったわけです。
だから、木がたくさんあって夏に蒸し暑くじめじめするような日本では、木造軸組みによって風通しの良い作りとなっていますし、洪水なんかの多い東南アジアでは高床式住居になっています。
そして、自然素材で作られた家は倒壊しても、昨年の東日本大震災の時みたいに廃棄物を出すことなくまた自然に返るのです。


しかし自然素材は環境にいいんだ!ということは何となく響きだけによってうったえられていて、一般的にも漠然と良いとしか言われていません。
たしかに環境には良さそうですよね。それになんだか安心感もあるし、精神的にも良さそうだし、私も自然素材を使うことは賛成です。

でも、、、

どこでどんな面でどういった点がいいの?

ということをもう少しはっきりさせたら、もっと色々な人にアピールできるし、説得力もあると思うんです。
例えば、その地で手に入るものを使えば、材料の輸送コストも削減できるし、CO2の削減にもつながる。
確かにそうだろうなぁとは思うけど、実際コンクリートなど使った住宅と比べるとどれくらいのメリットがあるのかとかもう少し具体的に詰められないかなぁと思いまして。。


あと、自然素材は良い!昔はコンクリートなんてなくても生きて行けたんだから、現代社会の建築なんて断固反対だ!

というように
昔ばかりに執着して今を全く見ないというのもよくないと思うんです。
科学や技術は着々と進歩しているし、今の世界はそれによって動いている。
やっぱりその中で生きている私たちは、その流れに合わせて暮らしていくのが良いと思うんです。

そこでその地域素材を生かした建築を、持ち味を損なうことなくうまく現代建築に生かすことはできないだろうか?どうしたら今の世界で展開できるだろうか?

ということも一緒に研究できたらと思いまして。

今まで述べた前半部分(ピンクの部分)が、先ほど冒頭で述べました研修タイトルの「再評価」にあたり、後半部分(水色の部分)「普及可能性」にあたるわけなのです。


そして、そんな自然素材の中でも私は「土」に焦点を当てたいと思っています。
なんで「土」なの?って思う人も多いと思いますが、、、
え~、非常に申し訳ありませんが特に皆さんが期待するような素敵なエピソードや理由はなくて。。。(笑)
ただ単に学部時代の卒論で土壁の耐力実験をしたので、せっかくだから何か土と建築を結びつけた研究を大学院でもできないかと思い、建築における土×環境の研究をするに至ったわけであります。

以上が前置き!長くなってごめんなさいヽ(;▽;)ノ笑


ほいでもってこっからが今やってる研修の話!笑

最初はフランスの土の研究所行こうと思って6月におフランスまで弾丸で土建築ツアー行ったり、なんかてんやわんやでしたが、結局今、京都の山奥のど田舎で

「で、自然素材っていったいぜんたいなんなのさ?」

ということを肌で感じるために里山暮らしをしています(´∀`*)

こんなとこ!田んぼと山がほとんど!








ここには9月末まで滞在し、10月からは主に土建築について扱っている神戸の建築事務所で、土建築のノウハウや現代建築への自然エネルギーの取入れなどについて学ぼうと思っています。



で!今は里山暮らし中ですが、1番初めは奈良の建築現場へ行っていました!
なぜか?
実は今お世話になっているNPO法人の理事長の方が大工さんで、伝統軸組構法しか扱っていない大工さんなのですが、今上棟中の現場で土壁の下地となる竹編み作業をやらせていただいたのです!

こんな感じで












  
       足袋もちゃんと履いて!






 これ編みましたヾ(@°▽°@)ノ















ゴム手袋してたにも関わらず、手の皮はむけて指がむくみまくって曲げるのが困難でした(´Д`)
でもとても楽しかったです!
できていくのが目に見えるから、単純繰り返し作業にもかかわらず、どんどん次々とやりたくなるような作業でした。
大工さんの会話を聞いたり、自然素材しか使わない建築が出来ていく様子を目で実際に見ることで、現場でだからこそ吸収できる知識が山盛りで、奈良での5日間は頭がパンクしそうでしたヽ(;▽;)ノ

そしてこの次の日から里山暮らしが始まったわけですが、、、
思いのほか長くなってしまったので、その様子については次回に回します!笑

結局今何やってるかじゃなくて3週間前に何やってたかのブログになってしまいましたね笑
すみません。。。

とりあえず明日はお休みなので自転車で山越えしようと思ってます(●´ω`●)

こんなだらだらなブログ読んでくださってありがとうございました。
何か疑問点があればお気軽にコメントで聞いてください^^!
 

2012年9月17日月曜日

インターンレポートその1


こんにちは!でもってはじめまして!名古屋出身中日ファンのさのと申します。吉見の怪我が心配ですが、ナゴヤドームでの胴上げが阻止できてよかったです。そんな戯言はおいといて今回は僕のインターンレポートです。



研修先の国・都市名は?
僕はフランスのカンという町のカン大学でインターンを行っています。
カンはノルマンディー上陸作戦やモン・サン・ミッシェルで有名なノルマンディー地方の中心都市です。またノルマンディーはカマンベールチーズの発祥地であり、りんごのお酒なんかも有名です。


カンはパリから電車で2時間弱のところにあります。
距離は京都~名古屋くらいでしょうか!?

興味・関心(研究したいこと)
僕は学部も大学院も土木工学を専攻していて、特に地盤汚染の研究をしています。具体的には土の中の汚染物質が拡散するのを防ぐ技術に関する研究をしています。



なぜそれに興味があるか?
大学4回生の時に選んだ研究室がたまたま地盤汚染の研究室で、自分の選んだ研究課題が先ほど書いたような内容だったというのがきっかけです。研究室を選択する際は研究内容うんぬんよりも研究室の雰囲気だとか立地条件を重視して決めましたが、実験や研究を行っていくうちに自分の研究内容は社会的に意義があって、僕の研究が最終的には人の役にたつんだということを感じられました。修士論文でいい結果を残して僕の研究を人の役にたつものにすることが大学院生活における最終目標です。

ノルマンディーのビーチです。
ここがノルマンディー上陸作戦の舞台です。


なぜその国・機関を選んだのか?
当初は僕の研究の支援をしていただいている企業、もしくは僕の研究内容はアメリカで進んでいることなのでアメリカでのインターンを考えていました。しかし、6月に学会でカン大学を訪れた際にインターンを受け入れてくれるという話をいただき、実験内容的にもスキルアップできそうだったのでカン大学でインターンをすることになりました。




インターンの目標は?
今は主にこんな部屋で論文読んでます。
修士論文に向けてスキルアップすることが目標です。今回のインターンでは浚渫土(ダムや河口に溜まる泥状の土)の強度評価をやっていて、僕の研究内容である地盤汚染とは直接は関係ないです。しかし自分の研究で行っている実験に近いこともさせてくれそうなので、絶対に自分のためになると思います。あとフランス語も話せるようになりたいです。街も大学もフランス語で溢れててるしフランスの人フランス語大好きで英語あんま喋ってくれないから結構困ることもあります。でもフランスの人達めっちゃ親切やし、はやく簡単なフランス語でも喋れるようになってもっと仲良くなりたいな~と思う今日この頃です。

結構かたーい内容、そして稚拙な文章になってしまいましたね(^_^;)、次はもっとおもしろいブログ書くぞ!!もっといい写真撮って載せるぞ!!!ふぇ~~~~~~い!

2012年9月11日火曜日

みなさん、こんにちは! 暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

今日は、「ふーこ」 ではなく、「ムー」 が南風と共にインドからお伝えします。

インドと日本の時差は?    えっと・・・ 3時間半。

お天気(気象学)に興味があります。



午後5時。


インド西部、グジャラート州で3時間近く続いた豪雨。
 
れは突然、稲妻と共にやって来た。

気象と防災に関する研究をする為にインドへ。



年間降水量が少なく、干ばつが問題となっている地域なので、大雨による浸水などまずないと聞かされていたが、現地2日目で大学前の道路が浸水。

地域によっては、胸のあたりまで冠水した所もあったようだ。




雨宿りがてら立ち寄った大学のカフェでは、1口食べると必ず2回以上むせる激辛の焼きそばを食べ、帰り道では、浸水の為、靴を脱ぎ、大股で歩いていた時、突然、「ビリッ」って嫌な音がしたかと思えば、ズボンのお尻の部分が困った事に・・・。








都市部でありながら、大学キャンパスは、遺跡かと思うような建物が密林の奥にそびえているような状況の所もあり、非常にユニークだった。


野生のリスやクジャクが道端をチョロチョロしているのは驚きであった。


また、道路では、バイク、車と仲良くラクダが歩いていた。


インドの人々は、みんないい人である。

外国人を見るなりかなり親しげに話しかけてくるオートリキシャの運転手さん。
車を降りる時には、ニコニコしながらかなりの額を要求してくる。
(俗に言う「ぼったくり」であるが、これは彼らのサービスに対する値段である。彼らも必死なのだ。)
どうしても、ぼったくられたくない方は、駅や空港などに設けられたカウンターでチケットを買う事をオススメする。


般市民は、道を尋ねてもみんな親切に教えてくれる。

ただ、警察官や看守さんは、みんな怖い顔をしている。
仕事の為だから仕方ないのだ。
休みの日は、いい人に戻るはず。


インドは、ダンスで有名だ。
曲がかかると、自然にみんな踊りだす。
さすが!








気象災害で命を落とす人の数を減らしたい。

一口に環境問題と言ってもいろいろなものがあるけど、それぞれの解決には時間がかかる。

しかし、気候変動の影響は日々深刻になっていて、主に気象災害で命を落とす人の数がとても多い。

だから、防災をしながら、他の問題に対しても同時進行で対策をする必要があると思って、まずは優先順位の高い防災について研究している。

先進国ならどこでも備えている気象観測網は、多くの途上国では不十分で、その代わりになるものを探していた時に思いついたのが、「言い伝え」だった。

現地の人に身近な言い伝えを使った防災教育は、途上国でこそ価値のあるものになる。

最終的には、気象学を専門的に学んでいない一般の人々に基礎的な気象学の知識を身に付けてもらい(防災教育)、災害発生前に自分で判断して避難などができるようになってもらう事。


以上、簡単ですが、インドからムーがお送りしました。

ここでは、生水、生野菜は口にしてはいけません。

またね!