2012年11月28日水曜日

ベトナムでの日々

Xin chao! ベトナム・ダナンからりほです。

出発の遅かった私は、ようやくインターン研修の半分が過ぎました。
今回は、そんなダナンの日々について、アップしたいと思います。


<平日>

月曜日~土曜日。

まずは朝。
とにもかくにも、ベトナムの人々は朝が早い!出勤7時半!
そもそも6時には、家の外が騒がしくなってきます。
滞在している大学のゲストハウス前には幼稚園があるのですが、
朝から、大音量でお遊戯の音楽が流れてきます、、、もう少し寝たいんだけどな。

と、そんなねぼすけでも、なんとか8時(過ぎ)には出勤しております。


チリソースと卵の組み合わせが最高!

朝ごはんは、ベトナム名物バインミー(卵)。24円!
お昼に食べることもあります。お気に入り。
1日2食、これでもいけます。
買いすぎて、屋台のおばちゃんと仲良くなりました。笑







大学にて。
基本は、実験か、ネットのある部屋でPC作業。
週1日くらいのペースで、市内の湖沼に調査に行かせてもらってます。
調査では、水質測定とサンプリングを行います。


日本と比べると、、、開放的!?

そして、採取したサンプルを使って、
翌日からせっせと実験です。

器具はほとんど日本から持ってきました。
こちらの実験する環境は、まだまだ改善の余地あり、です。






お昼。
11時半には、みんなバイクに乗って颯爽と帰っていきます。早っ!
こちらのお昼はだいたい12時~14時。長っ!
学生なんかは、家に帰って食べているようです。
この時間帯、市内は1日で一番静かです。
道路にバイクは少なく、道ばたの屋台のおばちゃん達は昼寝してます。笑


スープ付き、120円。

がっつり食べる時の定番、コムチェー(炒飯)。
チリソースをかけると、よりいっそう、うまーです。
有名どころだと、フォーなんかもよく食べます。

あぁ、食べたくなってきた、、、






午後。ここから17時までお仕事です。
はい、17時近くなると皆さん、そわそわします。早っ!
何か頼んでも、「Tomorrow, OK?」 うーむ。
16時頃にティータイムとか、あったよね。
居残りで実験してると、「Key and turn off, OK?」任されたー。
一人寂しく実験を終え、電気消して、鍵かけて帰ります。

そして、夜。みんな思い思いに過ごしているようです。

海岸沿いには年中ビアガーデンのような飲み屋がいっぱいあって、
パブリックビューで大人気のサッカーみて盛り上がってたり。
「モッ、ハイ、バー、ヨー!」の乾杯の声が、そこここで聞こえます。

あとは、夜はデートでしょうか。
市内を流れるハン川にかかる大きな橋の上や、海岸沿いにはカップルがいっぱい。
眺め最高の、絶好のデートスポットだもんね。そりゃそうだ。
橋の上から市内を一望すると、夜景だったり、かなりいい感じなのです。
独り身には寂しいね。

ちなみに、私の研修機関である工科大学は、男子率がかなり高いです。
そして、彼女なし率も高めです。頑張れ、理系男子。笑

私はといいますと、夜は結構遅くまで実験で残っていたりするので、
大学近くでご飯食べて、大型スーパーで買い物するくらいです。
夜は、You tubeで音楽流しながらデータ整理して、24時には寝る、そんな感じです。

日本と大して変わらないかも?

違うところといえば、朝早く夜早い生活。
これはなかなか調子がよいです。
時間が有効に使えて、色々と効率があがる気がします。

日本でもワークライフバランスとかフレックス制、とか言われてますが、
働きかたって大事だなーと、つくづく思います。
なんてったって、こっちの人々の笑顔!
のびのび働いて、たっぷりのんびりして、幸せそうな人が多い気がします。
日本に比べて。
この辺、ちょっぴり考えさせられます、、、


<休日>

休み、日曜日、やった!
たいていは寝坊します。といっても、8時に目が覚めますが。笑

ベトナムのチェーン店 Highland Coffee

たまった洗濯をして、バインミー食べて、
平日に終わらなかったPC作業をやるのが定番です。

こちらのカフェはたいていWiFi完備。
家よりカフェでネットを使うのが普通かも。






ちなみに、ベトナムには独特のコーヒーがあります。
濃いめのコーヒーに練乳と砂糖と氷をいれた、カフェサダ。40円くらい。
最初は、うーと思いましたが、今ではいけます。これぞベトナム。
ひたすら甘いのも、高温多湿のこの国では、糖分補給にもってこいです。


<その他>

続いて、最近のやってしまった、残念な話。

長い髪がうっとおしくて、髪を軽くしたい!との衝動にかられた時のこと。
ダナンっ子につれていってもらった美容室にて。

気づいたら、そう、まるでプードルのような、完璧なドレッドヘヤーになりました。
ひゃー!泣

いちおう、参考にする切り抜き持って行って見せたのに、、、あえなく撃沈。
シャワーした時の吸水のよさ、ハンパなかったです。
2000円。一瞬、本気で母国に帰りたいと思いました。笑

(後日、ストレートボブにしました。一瞬、マッシュルームみたいな頭になって焦りましたが、
最後はすっきり、頭が半分くらいになりました。1400円。)


あ、お金はすべて、1,000VND=4円計算です。
ちなみに、ダナンでは一戸建て住宅が800万円だそうです。

そんなダナンでの生活も残すところあと1ヶ月を切りました。
気を緩めず、研究は淡々と進めつつ、
毎日Happyに、せっかくなのでもっとダナンライフを満喫したい!

次のアップは、インターン研修の終盤になるでしょうか。
きっと、今とはまた違った気持ちで書くんだろうなー

短いようで長い、長いようで短い、3ヶ月間。
色々なことに感謝しつつ、大切に過ごしていきたいと思います。

Hen gap lai!

2012年11月26日月曜日

Dia duit !

こんにちは!まなぶです


アイルランドはサマータイムも終わり日本との時差は9時間になってしまいました…
なんか悲しいです
12月目前で本格的に冬の雰囲気が漂っています。しかし未だ妖精はみつかりません
妖精みたいなおじさんはいっぱいいますが…





ハロウィン
店員さんも…
先月にはハロウィンがありました。
もともとハロウィンはケルト人たちのお盆と大晦日を足したようなお祭り(?)であってケルト文化の残る国アイルランドはハロウィンの本場ともいえます
イケイケなお兄さんお姉さんたちがミイラ男やら猫娘みたいなのに変身してました
楽しかったし、すごい手がこんでる人もいっぱいいて楽しかったけどリアル過ぎて怖かった…





演奏している人たちもコスプレ


そんなハロウィンが終わり街はだんだんクリスマスの雰囲気が漂ってまいりました。そんなわけで研究もラストスパートです











エアロゾル
虹と教会!
いろいろな種類のエアロゾルが空気中に存在するんですが、それぞれ性質も違います。
性質の違いとは雲を生成する能力だったり、太陽光を反射する能力の違いなどです。そんな訳でいろんな種類のエアロゾルの影響を研究しなくてはいけないんです。

しかし、種類の多さや測定の困難さから現在1~ 3割程度の種類しか同定されていないといわれていて、そんなややこしさからエアロゾルの気候影響はまだまだ理解が進んでいません。IPCCの放射強制力のグラフをみていただければ、
エアロゾルの科学的理解の低さが分かっていただけるかと
思います。



温暖化を防ぐ効果に関してはいいけど、人間の体に健康被害をあたえたり、酸性雨(地球の酸性化)や大気汚染、近年頻発しているゲリラ豪雨にも関連している問題であり、環境に悪い面もあります
まあなんか重要な物質なんですよ。




植物からでるVOC
エアロゾルのもと
実験でつかってま
VOC(揮発性有機化合物)といえば塗料から発生したり、人間活動によるものが一般的ですが、実は植物もVOCを出しています。
ブルーヘイズといわれる青い靄は、植物起源のVOCが青色を反射する二次生成エアロゾルとなった結果といわれています。
植物がエアロゾルを作るって言うのはなんだか不思議ですね。大事な炭素を何のためにVOCとして放出しているのか…







この中で光をあて
エアロゾルをつくります
植物同士のコミュニケーションツールなどとして役立つなどいろんな説が考えられていますが、アマゾンの植物などを観察すると、日よけとして雲を利用するために
VOCを放出しているかもしれないと仰ってる方も
いらっしゃいます。
いずれにせよ、植物が雲を作る役割の一端を担っていることは確かです






もしこのまま温暖化が進めば、気温の変化に反応して植物が放出するVOCの量が増えると予想されています。

その結果
温暖化すすむ → 植物からVOCいっぱいでる → 雲が増える → 温暖化抑える
となり植物が温暖化を食い止めてくれるかも。
でも、VOCは光化学スモッグの原因物質だし、郊外で光化学スモッグが発生し動植物などへのダメージも増えてしまうだろけど…







ご近所さん

植物の話はインターンの研究とは関係ありませんが好きなテーマなんで書きました!
とにかく、これからの地球環境への対策を講じるうえで、データの蓄積が重要なんです
僕自身のテーマは人間の生産活動から放出される、ニトロフェノールという物質からどんなエアロゾルが出来るだろうという実験です。都市部での環境汚染や人間への悪影響が予想される物質です


といわけで!最近は久々に化学っぽいことしてます!
白衣着て~の。試薬はかり~の~。反応式とにらめっこ
みんなのようにフィールドワークは行なわないので、
海外での研究って感じはしないですが、海外での
生活を楽しんでます。
ではでは

2012年11月10日土曜日

กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตน์ราชธานีบุรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์

サワディカ!バンコクは世界一長い都市名らしいです↑↑
マッサージのおばちゃんやドミトリーの警備員、スタバのお姉さんとどんどん仲良くなりながら、インターン継続中です。毎日笑いが絶えません!
残り1カ月!まずはこれまでの活動について。。。


*マングローブ調査*

バンコクから南に1時間、かつてエビ養殖池として利用され後に放棄された地域に生育するマングローブ林があります。海に面していて背後は塩田という、すごく小さな林で、見るに堪えないくらい荒廃しております。海側は波浪の影響を受けやすいので、現在は竹で防波壁を施してマングローブを保護しています。コンクリートを使わず竹なので、少しはエコなのかな、と思います。


植林もされています。ただ、マングローブの生育には上流から流れてくる土砂も影響するし、冠水頻度や塩分濃度などその土地の環境により育つ樹種が違うので、森林を再生させたい地域を保護して苗を植えたとしても枯れてしまったり、根を張る前に水に流されてしまったり…

なので、どのような環境であれば育つか、環境変化にどのように反応するかを調べる必要があります。防波壁の効果を調べるためにも、マングローブが生育しているところと防波壁のみのところにいくつかのプロットが設置してあり、地盤高測量や根のバイオマス測定、土壌や堆積物のサンプル収集などが定期的に行われています。私もインターン期間中お手伝いをさせていただいています。

また、自分の研究の一環として、地下部の根の生産量を推定する実験を行わせてもらっています。

実験地はここの他にももう1か所あって、そっちのマングローブ林がすごい!!タイ南東部のマングローブ林なのですが、原生林に近い林で、帯状分布(潮汐変化により海・川側から陸側へ異なる樹種が帯状に分布すること)がはっきりと見られ、感動しました。

少し内陸に入ったところの様子
海側のRhizophora



漁で生活を営む人々の川岸沿いの家


インターン後半に実験の仕掛けを土から掘り出しに行ってきます♪








*チェンマイでの研修*

チェンマイのDoi Inthanonへ研修旅行に連れて行っていただきました。Doi Inthanonはタイで一番高い山(標高2,565m)で、山頂と、700から1,000mの植物を見て歩きました。
山頂は湿度が高いため、着生植物が木にびっしりで、かわいいコケとかも見られました。樹冠が閉じていることにより林内の湿度が高く保たれるため、林床の植生が豊富になるそうです。

山頂付近の木と着生植物

こちらも山頂付近で


この地域には、Karen族やHmong族といった山岳民族が住んでいて、昔は焼畑を行っていましたが、現在は森林を保全するために焼畑は禁止され、米や花、野菜、果物を栽培して生計を立てています。以前の焼畑により植生が回復していない箇所も一部見られるそうです。

小学校の頃よく夏休みの宿題で育てた
懐かしの朝顔を野生で


自然が豊かで、家の近くの小川で子供たちの笑い声が聞こえたり、日本の原風景を見ているような感じがしてほっこりした気持ちになりました。都市と離れたところでの実際の暮らしは大変なこともあるのかもしれませんが、便利なことと幸せなことは別物なんだな、と改めて思いました。







日本とタイって同じアジアなだけあって、似ているところがたくさんあっておもしろいです。同じ米文化なのも影響してるのかなと、何となくだけど思います。

このインターンで、研究に関する知識を増やすことの他に、ひとつの国での自然と人々との関係のようなものをざっくりでいいから学ぶことができたらな、と思っています。それらを学ぶことは、何のために研究するのかだけではなく、修士を卒業してからの身の振り方や自分の人生に対してどのような心構えでいたらよいかを考える手助けになると思います。



木の下で仏陀が悟りを開いた
として、大切にされています。
ご神木みたい。

人々の生活は地域によって様々だけど、それぞれにとって自分の生活が普通の生活だから、何が一番いい生活かは地域や人によりけり。地球環境に関連する分野もとてつもなく広い。
何か問題を解決しようとする時、どうしても「こうしたら解決する」っていう明快な答えを見つけようとしてしまうけど、実際そんなのはなくて、結局は答えが見えない中を少しでもよくなるようにずっと考え続けること、努力し続けることしか方法はないのかな、と思いました。

タイのお寺の奥
だから修士の研究も、何かに衝撃を与えられるようなものは決してできないけど、今後も研究を続けるかとか将来の自分の職業に役に立つかとか関係なしに、数多くある中のデータのひとつとして少しでも何かの土台になるよう、頑張らなきゃな、と思います。いろんな人のそういうのがいっぱい積み重なって研究の全体が進んでいくのだと思います。




後半も頑張るぞ!そろそろ森だけでなく海へも進出したいな♪

チェンマイの帰り道