2012年10月29日月曜日

島嶼国フィジーから...


Bula!
トホリと同じくフィジーでインターン研修中のふうこです。
インターン研修も半分が過ぎてしまいましたが初投稿です:)

まずは私の興味・関心とインターンの目標から....


私は持続可能な森林資源の利用方法について興味があります。
単純に森林資源の利用を禁止して保護するのではなく
森林資源を生活の糧にしている人たちの生活も守りながら
人と自然が共生できる方法を探りたいと思っています。

そのためにはまず、現状を知らないといけないと思ったので
今回のインターン研修では地域の人たちが
どのように植物を利用しているのかを知ることと
利用されている植物がどのような状況にあるのかを知ることを目標としています。

なぜフィジーか....



フィジーを選んだ理由は、単純に私にとって未知の国だったからです。
こんな理由でフィジー行きを決めたので行くまでは何ができるか分からず不安でした。
でも実際に来てみると、村の生活と森林資源が密接に関わっていて
村人の植物に関する知識を聞くのがすごく面白いです。

私のインターンは何かのプロジェクトのお手伝いをするわけではなく
いくつかの村に滞在しひたすら情報収集をする必要があるので
研究のアドバイスをもらったり
情報収集をしたりしやすい機関がいいということで
南太平洋大学を拠点に選びました。


さてさて、フィジーの生活ですが基本的にみんな親切なのですごく過ごしやすいです。
実際は危険なところもあるらしいのですが今のところ危険な目にあうどころか
フィジー人の親切心にかなり甘えています笑”

フィジーでの生活をいろいろと伝えたいのですが
今回はとりあえず、上にも書いたようにいろんな植物を使う文化があるので
その辺を少し紹介します。

・Tapa(タパ)












   

タパはmasiという植物の繊維で作った白い布のことで
仕上げに黒と茶色でペイントします。
部屋の内装に使ったり、新郎新婦が結婚式で着たり、
進学するなどのお祝いのときに着たりするそうです。
また、人が亡くなって埋葬するときに死体を包むのにも使うらしいです。
このタパ、植物を使っているのは布の部分だけじゃなくて
ペイントする絵の具も植物から作っているんです!
残念ながら作っている行程は見られませんでしたが、
マングローブの皮からペイントは作られています。

結婚式用のTapa
Masiの木

















・Ibe(インベ)






  




   



インベは家の床に敷くマットのことです。
このマットはVoivoiという木の葉っぱを煮込んだ後
乾燥させて編んで作ります。
街のマーケットでも売っていて村にとっては大事な収入源のようです。


Voivoiの葉っぱ





乾燥後の様子


















・Bilibili(ビリビリ)























ビリビリは竹で作ったイカダのことです。
一本一本の竹を結ぶのも木の皮を使って組みたてます。
昔はよく使っていたそうですが最近はモーターボートの方が便利で
ビリビリは観光客のアクティビティ用になっているようです。


竹に穴をあけて竹がバラバラにならないように
木を通してます

さらに穴に通した木と竹をツル状の木の枝で結ぶ































基本的に人が乗ると沈み気味なので
お尻が濡れます。























他にもいろいろと植物を利用した伝統的なものはたくさんあり
私がまだ知らないこともたくさんあると思います。
インターンも半分以上過ぎてしまい残すところわずかですが
もっといろんなことを知ってインターンを楽しみたいです:)


汚染地の調査@マレーシア


Selamat Petang(スラマッ プタン)、こんにちは!
1ヶ月ぶりの2本目のブログ!マレーシアからしょうたです。

こちらに来て1ヶ月半が経ちましたが、とりあえず雨がすごいです!豪雨です!
スコールなのですぐに止むことも多いですが、先週は週6で雨でした。

そんな悪天候ですが、それを含めても、マレーシアはすごく居心地のいい国です!マレー人の人柄の良さがそう感じさせるんだと思いますが、今回はそんなマレー文化についてではなく、フィールドワークのレポートです。割と真面目なレポですが、汚染とかに興味ある方はぜひ読んでってください(^O^)

9月の末から10月のあたまにかけて、フィールドワークで汚染地を訪問する機会がありました!訪問したのは2か所。

汚染地その1-重金属汚染-
1つ目はマレー半島東海岸・パハン州スンガイ・レンビン。
州都クアンタンから内陸に車で1時間。そこに、かつては世界最大級のスズ鉱山として栄えたスンガイ・レンビンがあります。
歴史的にも重要なようで、海外からの観光客はそんなにいなかったものの、修学旅行生と思われる学生集団を見かけました。
スンガイ・レンビンの景色

今はもう閉山したスズ鉱山ですが、採掘時にでてきたTailingは今もなお屋外に放置されたままです。
(Tailing・・・日本語で尾鉱。鉱石から特定の鉱物を選別する作業を選鉱といい、選鉱後の有用でない鉱物のことを指す。鉱山周辺に捨てられることが多い。)
このTailingももとは鉱石。当然重金属を多く含んでいて、雨の日には重金属に汚染された水が、レンビン川へと流入してしまいます。(汚染水の手前に見える土砂のようなものがTailing)

Tailingが廃棄されている。雨水が汚染水となって溜まっているようだ。

誰が見ても「汚染されてる」ってわかるような、そんな色。
これには衝撃を受けました。

日本にいるだけでは、このように汚染が放置されている現場を目にすることはきっとなかったと思います。
最近は個人的に、ごみの問題に関心が向いていましたが、当然ですが汚染も、重要なテーマだなと再認識させられました。
と同時に、今行なっている実験は重金属に関するものなので、モチベーションも上がりました!





汚染地その2-ナフタレン汚染-

さて、もう1つはマレー半島北東部、トランガヌ州の州都クアラ・トランガヌ近郊。
ゴンバダ地区というところにナフタレン、つまり油によって汚染された土地があります。
汚染の原因は電力会社。TNB社というGovernment Linked Company (政府系企業)の1つで、現在でもマレーシアの電力供給を握る大企業です。
1965年から1974年までの9年間、廃オイルが廃棄され、その後の詳細はわかりませんが、放置され続けて現在に至っているようです。
今回は汚染除去の前段階、汚染状況の調査に同行させていただきました。

一見すると普通の空き地。


汚染地の全体写真

しかしよく見ると地表は黒く、油に汚染されているのがわかる。顔を近づけると油のにおいもする。
地面を掘ると、地表に油が集積しているのがわかる。

下の写真はボーリングの様子。各深度ごとに土壌・水をサンプリングし、汚染の拡散状況を把握する。
ボーリングの様子

ボーリングにより取れた土壌サンプル。油のにおいがするサンプルもあった。

 土壌サンプルの手触りから、土粒子が非常に細かく、透水性が低いと考えられる。
(補足:土粒子が大きいと、粒子間に隙間ができて水が通りやすいが、細かいと隙間を埋めるので水が通りにくい。)
つまり、汚染の拡大はそこまで深刻ではないという予想もできます。



このような調査を4日間行ったわけですが、現地で精密な分析ができるわけではありません。
こういった場面では、見た目や手触り、匂いなど、自分の感覚と経験が非常に大事になります。

そういった意味で、僕を引率して下さった教授は現場に不可欠の存在でした。
自らの知識や経験が、人のため、環境のためになるって素敵だなと感じました!


ちなみに今後の予定では、分析の結果から汚染の激しい場所を特定し、土壌の洗浄を行う予定のようです。洗浄後の土壌はまた埋め戻すということでした。


以上が汚染地のレポートです!
実際に僕が行う研究ではないんですが、机の上で勉強していては学べないもの、感じることができないものを体験することができ、非常に有意義な時間でした。

あら、また研究について書けなかった・・・でも実験はあんまりうまくいっていないので、次回までに何とか・・・します(^O^)ではでは!

2012年10月22日月曜日

ベトナムからXin chao!

ベトナム・ダナン市から、りほが初アップさせて頂きます!


まずはざっくり自己紹介から。

東京生まれ、東京育ち、その反動か、旅先には大自然が感じられるところを選びがちです。
これまで、内モンゴルの大草原を馬に乗って疾走したり、
ユーコンの雪原に寝っ転がってオーロラ見たりしました。

好きなのは、コーヒー、からあげ、買い物、バスケ。
モットーは、「よく動き、よく食べ、よく寝る」。

学部では工学部で生命工学を専攻、これからは環境が来る!となんとなく思い、
卒業研究では汚染された土壌を浄化できる微生物の遺伝子解析をしていました。

が、毎日毎日、実験室で作業してると、いまいち違うような気がしてきて。
ラボにいるだけでいいの?肌感覚で問題に触れてこそ、環境をやるってことじゃない?と。

そこで、せっかく大学院に行くなら、環境を軸にして学びつつ、
フィールドに出て調査なんかしたいなーと考え、現在にいたります。

ちなみに院試の志望理由書には、
「修士論文の研究では、環境汚染物質の検出と測定、そして浄化システムの検討と構築に携わりたいと考えています。急速な発展に伴う深刻な環境悪化が問題となっているアジア諸国において、現場での検出と測定をふまえて適切な浄化方法を提案することで、地球親和型の社会発展に貢献します。」
なんて大それたこと書いてて、実はこっそりそういう気持ちもあったりします。


次に、今回のインターン研修について。

研修地は、東南アジアのインドシナ半島東部に位置するベトナム。
中でも中部最大の都市、ダナン市に滞在しています。
研修先は、ダナン市内の大学の環境学部で、
環境技術を専攻している方々と一緒に調査や実験をしています。
 ダナン市はベトナム第4の都市で、近年急速に発展しています。
海、山、川といった自然や世界遺産、美味しい料理を持つからこその観光開発。
それにともなう人口増加に、海外資本による工業化の推進。


ソンチャ半島から都市部を一望。ステキ!
ダナン名物ミーグアン。絶品!


 そんな急激な都市化が進む場所に環境問題が発生するというのは、想像に難くないと思います。

実際、急増するバイクの排気ガスによる健康被害や、
排水処理が不十分なため河川や湖沼の水質の悪化が懸念されています。


一人一台バイク?交通ルール、特になし。
危ない!が、風を切って走るのは気持ちよさそう。


そこで私の研究ですが、
環境中の、特に都市化が進むと共に存在量が増加するとされる発がん性を持つ物質について、
水環境中でどれくらい検出されるか調べようとしています。

この発がん性物質、バイクや車の燃焼系統と関わりがあって、
ダナン市環境中の高濃度での蓄積が懸念されるんです。

まとめると、ダナン市の環境中には、身体に悪い物質がどれくらいあるか、
湖や沼の水や泥を採って調べるってことです。

こんな湖がフィールド。ボートとか使います。
水は、、、とりあえず調査が必要です。苦笑


科学的なデータを集めることが、政策や規制に影響を与えるなど、
環境問題解決に一役かうことを期待しています。

今回の研修の目標は、論文ひとつ書けるくらいのデータをとること、です。

裏テーマとしては、都市の発展と環境問題の関係について考察を深めるとか、
先進国から発展途上国への技術移転の難しさを体感するとか、
真面目に考えてる部分もあります。

が、とりあえずはいかにベトナムでHappyに過ごすことができるかってことが一番!
ダナンの人達と、お互い協力して働き、楽しめるとさらに良いです。


今回は初なのでこんなところで。長くなりましたー
次回はもう少しつっこんだ話ができるといいなと思います。
笑える話や、嬉しい話、悔しい話などなど。頑張って温めておきます!
Hen gap lai!

2012年10月19日金曜日

のほほん生活@美山町






ご無沙汰してます!ゆうこです!
さてはて、以前は奈良県の現場でのお話(http://gets-2012.blogspot.jp/2012/09/blog-post_18.html)を書いたっきり全く近況についてご報告していませんでした。すみません。。。
そして実はもう次の研修に行ってしまっているのですが←、今日は9月末までお世話になっていた京都の南丹市美山町での里山生活について書きたいと思います。
 
●美山での1日の生活
 
6:00  起床
6:15  ラジオ体操
6:30  散歩
7:30  朝食
8:00  業務開始 
12:00  昼食
17:30  業務終了 お風呂
19:00   夕食
23:00  就寝
 
とまぁざっとこんな生活してました。
起床時間は別に決められてなかったんですけど、まぁ個人的になんか空気のきれいなところで朝運動したくて、勝手にラジオ体操して勝手に散歩してました笑
基本的に自由な暮らしです。
 
あ、申し遅れましたが、私は美山ではNPO法人美山里山舎というところで研修してました。
ここでは美山の自然の中での生活を色々な人に知ってもらおうと、カフェを運営してたり、宿泊体験なんかができる施設です。

 
 
 
 

ここの理事の方が大工さんで、施設はその大工さんによって伝統軸組構法で作られたこんな素敵な建物です。もちろん壁は土壁です。風通しがよくでクーラーなんて全く必要ありません。

中は歴代の技能オリンピックチャンピオンの左官さんが塗った土壁ギャラリーになってます
 

 

ここで私はカフェ営業や農業などを通じて自然の中での暮らしを体験していました。
特に印象的だったのは火を使った暮らしです。
オーブンでピザを焼いたり、
 
 
ガス給湯器じゃなくて薪を燃やしてお湯を沸かしたり、

お風呂は五右衛門風呂!


          
 
 
 
このように火をおこすことで伐採した木を有効に使います。
 
オーブンの火を起こす様子
 
緑が減ってるんだから森林伐採なんかしちゃいけないんじゃないの?!とお思いの方も多いと思います。でも実はそうではなく、森林というのは定期的に伐採を行って手入れしないといけないんです。そうしないと成長した木が溢れてうっそうとし、森に適度な光が入らなくなり、背の低い木が枯れたり、またそれによって森の生態系が変わったりしてしまうのです。こうやってどんどん荒廃林が増えていっているのが今の日本の現状です。
だから伐採することは決して悪いことではないのです。ただ、伐採しすぎると今問題となっているような森林減少の問題になってしまうんですね。
昔は主な燃料が薪だったので、別に森林を手入れしようなくても、燃料のために伐採することで自然に手入れされていたのです。日本のエネルギー源が薪燃料から化石燃料へシフトしたことにより、こうやってうまくかみ合っていた人間の営みと自然のサイクルが、崩れてしまったんです。
 
そういうわけで里山舎での暮らしは一切無駄のないものでした。
山で切られた木は燃料や建材となり、ごみも燃やしてエネルギーにしちゃう。生ごみは畑の肥料になるし、あとついでにすぐ隣を流れる小川で水力発電なんかもしちゃう。
 
水力発電の様子
 
それはそれはとても合理的な生活でした。
 
そしてご飯は畑で採れた野菜が中心でした。
 
オーブンで丸ごと焼いたかぼちゃがめちゃくちゃおいしくて。。。!
 
 
はまりすぎて毎日食べてました。かぼちゃってこんなにも甘いものだったのか。。。!と驚いたくらい!
 
このような生活の合間に大工さんに伝統軸組構法の魅力について教えてもらったり、本だけでは吸収できない知識をたくさん教えてもらいました。それについてはまた今度!
 
ここにいると私たちの生活と自然の循環とのリンクが自然すぎて、原子力で発電するとか、オール電化で調理するとか、クーラー使うとか、建材にコンクリートを使ったりパネル使ったりとか、ぜーんぶ不自然だなぁ。。非合理的だなぁ。。とか思っちゃいます。
身近にこんな素敵なエネルギー源や材料があるんだからそれ使えばいいじゃない!ってなります。
でも実際はそんな生活ができるのはこういった田舎環境だけなんですよね。都会には限界があります。だからといって、都会を里山に戻そう!なんてことができるわけは当然なく、私たちがいる都会でできる自然素材の使い方を考えていくことが今求められていることなんだろうなぁ。。。なんて考えながら生活していたわけですが、、これってとても難しい問題ですよね。。
その中でも建築に焦点を当てて、この問題について考えていくのが私の課題であるわけです。
それでは今日はここまで!
 
これ、めっっっっっっっっちゃくちゃおいしいです♡
 



2012年10月15日月曜日

インターンレポートその3


こんにちは。さのです。クライマックスシリーズ非常に盛り上がってますね!それはさておき今日はフランスの文化についてレポートしたいと思います。


食事
大学の食堂のお昼ご飯です。
学校でもステーキ食べれます。
これで3.1ユーロ!!
フランスはやはりパンやパスタの国です。お米はサラダとしてたまに食堂に登場しますが、炊くのではなく茹でるみたいです。フランス人にとってお米はマカロニみたいなものなのかもしれません。

あと魚よりもお肉中心です。日本は海産物に恵まれている国なんだなと改めて実感しました。魚がない代わりにお肉は種類豊富だしおいしいです。こっちに来てから週3くらいでステーキ食べている気がします笑。

そしてパン屋さんとケーキ屋さんが安くておいしくてホントに最高です。1~2ユーロでおいしいパンやケーキが楽しめます。

飲み会はバーでナッツをつまみにビールを飲む感じです。そういえば先日おつまみとしてカンガルーのサラミが出てきました!カンガルーを食べるという発想がなかったのでとても驚きました。肝心のお味のほうはふつうのサラミおあまり変わらなかったです(^_^;)。フランスはビールが有名なベルギーとドイツの隣国なこともあってかいろんなビールが楽しめるし安いです。僕は特にベルギーのLeffeというビールが好きです。日本でも買えると思うのでよかったら飲んでみてください。


日曜日
フランスの日曜日は多くのお店が閉まってしまいます。レストランはちょくちょく開いているのですが、デパートやスーパーや服屋さんなどはほとんど閉まっていて、繁華街は人も少なく淋しい感じです。パリに行けば開いているショッピングセンターもありますが、それでも閉まっているお店が多いです。日曜日の繁華街は人で溢れている日本とは大違いですね。フランス人にとって日曜日はのんびり家族や友人と過ごす日のようです。


アニメと漫画
この国はホントに英語が通じない国なのですが、アニメと漫画の話はよく通じます。ドラゴンボールとかナルトとかワンピースとか、日本でも人気のアニメ、漫画をみんなよく知っています。マニアックなものもよく知っています。先日フランス人にアキカン!というアニメをお勧めされました。他のフランス人と話した時は、初めて見たアニメはカードキャプターさくらだったと言われて驚きました。日本でのタイトルとフランスでのタイトルがしばしば違うため戸惑うこともあります。例えばキャプテン翼はフランスではOLIVE et Tomというタイトルらしいです。
とにかくアニメと漫画はとっても大事なコミュニケーションツールです!もっとアニメと漫画のことよく知っとけばよかったな~と思ったりもします。今後フランスに滞在される予定のある方はアニメと漫画をもっとよく知っておいたほうがいいと割とマジで思います。


スポーツ
先日のサッカー日本代表VSフランス代表の試合です。
日本からもたくさんの方が応援につめかけていました。
フランスで人気があるスポーツはサッカー、ラグビー、ハンドボール、バスケなどなどです。

サッカーはやはり一番人気のスポーツです。本屋さんに行くと、この夏パリサンジェルマンに移籍したイブラヒモッビチが表紙の雑誌をよく見かけました。

ラグビーは言わずと知れた強豪国ですね。フランス代表チームの華麗なパス回しを形容したシャンパンラグビーなんていう言葉も有名ですね。

ハンドボールは日本ではマイナースポーツですが、ヨーロッパ発祥のスポーツということもあってフランスではなかなかの人気スポーツのようです。僕は中高とハンドボール部に所属していたので、これは結構うれしいです。フランス代表の代表チームはかなり強くてオリンピック二連覇中です。そういえば10月の初めにフランスハンドボール界でハンドボール賭博が行われていて数名の逮捕者がでました。その逮捕者の中にフランス代表のエースNikola Karabatic選手が含まれており大きなニュースになっていました。
ハンドボール賭博の事は新聞の一面になっていました

バスケは若い世代に特に人気があるみたいです。同じ寮に住んでいる友達がそう言っていました。それ以上のことはよくわからないです(^_^;)

あとF1とか自転車も人気があります。「前週末はなにしてたの?」って学校で同じ部屋にいるフランス人に聞いたら、「実家に帰ってF1の日本グランプリ見てたよ」って言っていました。やはりモータースポーツはヨーロッパで人気のスポーツなのですね。確かにF1に出場している多くの自動車メーカーはヨーロッパのメーカーですし。自転車は日本では移動手段のひとつというイメージですがフランスでは完全にスポーツのようです。ツール・ド・フランスなどのレースが有名ですよね。街でもクロスバイクやロードバイクは見かけますがいわゆるママチャリはほとんど見かけません。

僕の大好きな野球はマイナー中のマイナースポーツです(^_^;)Baseballという言葉は知っていてもそれ以上はなにも知らない人が多いようです。あと僕は大学時代4年間ラクロスをしていたのですが、こちらの知名度も皆無。アメリカのスポーツはあまりなじみがないようです。

クライマックスシリーズ見たいな~とか、ラクロス久々にやりたいな~とか思ったりもしますが、そんなこと言っても仕方がないのでフランスにいる間はこちらのスポーツ楽しむことにします。それでは!

2012年10月14日日曜日

ラムラム!



ラムラム!(現地語マルワーリーでグッドモーニング?)
インドラジャスタン州ジョードプルからこんにちは!






















先日3日間フィールド調査にいってきたところなので
今回はそこで学んだことを中心に…最後にインドの文化について。


インドに来て約1ヶ月…初のフィールド調査

調査地、バルメール地方の村は、私が今お世話になっているNGOのオフィスから車で3時間半ほど西へ行ったところ。
インドとパキスタンにまたがるタール砂漠の地域である。


NGOの人「これがタール砂漠だよ」
わたし「おお~!……………………これ??砂漠?」
砂漠というと思い浮かべるのはまっっさらな砂の土地。
でもここには多くの木や植物が植わっていて、想像していたイメージとは全然違った!
なので言われるまで砂漠だとは気づかなかった。だって草いっぱい生えてるし!
でもそれも夏にはまっさらになるらしい。


地面は砂漠のさらさらな砂





















何を調査するかっていうと、前回少し話したように、
①ソーシャルキャピタル(信頼や集団行動によって作られるとされる資本)を測ること
②水資源の利用状況を理解すること
③グループの存在やその機能、各グループはどのように相互に関係しているのかを理解すること
…という3点。
3日間を通して3つの村を訪問し、各家庭にアンケート調査に協力していただいた。


「机上の空論」
一度もフィールドへ行ったことがない私の作成したアンケートはうまく機能しなかった。
アンケートは現地の社会・経済的状況にあわせたものでないと意味をなさない
現地に行ってみないとわからない、プレテストはした方が絶対良いと聞いていたが、まさにその通りだと感じた。

でも前向きに捉えれば、今回のフィールド調査でこの地域の村の全体像をなんとなく理解できたことは大きい。



バルメールの水資源の管理

古くから水の制約があったこの地域では、雨水はとても大切に保管されてきた。
雨水を貯めるために大小さまざまな穴を掘ったり、つぼに雨水を貯めたり…飲み水を確保するにも、穀物を育てるにも、家畜を育てるにも水は重要である。

かつて水を確保するのは女性の役割だった。
そのため水を求め毎日4~5kmの距離を歩き、思い水つぼを頭にのせ帰ってくることは女性の日課。























村には「Nadi」というため池がある。
大きさにもよるが、雨期の後6~8ヶ月ほど使用できるものもある。
伝統的にNadiはコミュニティ全体で管理をされていた。
水を吸収してしまう雑草を抜いたり、家畜がよらないように管理されたり…もちろんそこでバラナシみたいに沐浴や用を足すなんてことは絶対しない。水質を保つために管理されていた。






















しかし、今村の人々の多くは各家庭に貯水タンクを持っている。
タンクの普及によってもたらされる便益は多い。
・水を家のすぐそばで得ることができる
・女性に時間ができ、仕事を得ることができる
・干ばつ時の水の確保ができ安全性があがる
などなど他にも色々。


貯水タンク。タンクの周りに雨水を貯める溝があり中へ流れていく仕組み。




















家のすぐそばのタンクから水が手に入る!
なくなればトラクターが水を再び入れてくれる!
(けどその水はNadiからきている!)


タンクができたことによって、Nadiへ行く必要はなくなる。
そうなるとNadiを頑張ってきれいに維持しようという心意気は減っていく…
現に先日訪れた村では、Nadiは存在するものの2ヶ月程度しか使えないから管理も何もないと言っていた。
 全ての村が当てはまる訳ではない。けれどNadiの管理に関心が払われなくなっている村もあるという。
そうなるとその村の結束はおとろえていき、集団行動をする機会も減っていく。




村人の生活が向上するんだから、いいじゃん!と思うかもしれない。
でも、その結束力こそが、日常の資源やサービス、雇用へのアクセスだったり、干ばつ時の相互扶助ということにつながってくるんじゃないかなと思う。
これはソーシャルキャピタルの側面。


新しい技術が入って人々の生活は向上する。
そうするとその恩恵に盲目になってしまうこともあるんじゃないかな、と思ったり。
伝統的なものは、持続可能なものが多い。新しい技術と伝統の妥協点を探していくことは大変なことだなと感じる。



つまりはNadiとタンク(その他設備)、ソーシャルキャピタル、そして人々の生活。
今回の調査で、ここらへんの関係を詳しく調べていきたいなと考えたということ。





世界で水が足りていないなんて考えたこともなかった方、
水問題とかでぐぐってみてください。日本も無関係ではないはず。


ハンドポンプもある。地下水をくみ上げる。地下水位の減少も深刻な問題である。





















最後に、最近学んだヒンドゥー文化を一つ

インド人て人に何かをしてもらっても「ありがとう」って言う人ほとんどいないな~と感じていた。
かくゆうわたしはなにかをしてもらうたびにありがとうと言ってしまう典型的な日本人。

この間、誕生日パーティーに行って帰りは友達にバイクで家まで送ってもらった。
私の家はその友達の家と逆方向なのでとても申し訳ないな~と思いつつ、「ごめん、ありがとう」と言った。
すると彼は「NO~~~ヒンドゥー文化ではありがとうとごめんは友達に対しては言わないんだよ」と!

なんでかな~と思って、後日別のインド人に聞いたら「言っちゃいけないって訳じゃないけど、友達に何か良いことをしてあげられる、私たちはそれが幸せだと思っているから友達に対してはありがとうとごめんは言わない」
と言っていた。
ん~~~~~とっても良い話じゃないですか。
感動してしまった!


もちろんありがとうを伝えること、それも大事だけどその心の持ちようを見習おうと思った私です。