2012年10月19日金曜日

のほほん生活@美山町






ご無沙汰してます!ゆうこです!
さてはて、以前は奈良県の現場でのお話(http://gets-2012.blogspot.jp/2012/09/blog-post_18.html)を書いたっきり全く近況についてご報告していませんでした。すみません。。。
そして実はもう次の研修に行ってしまっているのですが←、今日は9月末までお世話になっていた京都の南丹市美山町での里山生活について書きたいと思います。
 
●美山での1日の生活
 
6:00  起床
6:15  ラジオ体操
6:30  散歩
7:30  朝食
8:00  業務開始 
12:00  昼食
17:30  業務終了 お風呂
19:00   夕食
23:00  就寝
 
とまぁざっとこんな生活してました。
起床時間は別に決められてなかったんですけど、まぁ個人的になんか空気のきれいなところで朝運動したくて、勝手にラジオ体操して勝手に散歩してました笑
基本的に自由な暮らしです。
 
あ、申し遅れましたが、私は美山ではNPO法人美山里山舎というところで研修してました。
ここでは美山の自然の中での生活を色々な人に知ってもらおうと、カフェを運営してたり、宿泊体験なんかができる施設です。

 
 
 
 

ここの理事の方が大工さんで、施設はその大工さんによって伝統軸組構法で作られたこんな素敵な建物です。もちろん壁は土壁です。風通しがよくでクーラーなんて全く必要ありません。

中は歴代の技能オリンピックチャンピオンの左官さんが塗った土壁ギャラリーになってます
 

 

ここで私はカフェ営業や農業などを通じて自然の中での暮らしを体験していました。
特に印象的だったのは火を使った暮らしです。
オーブンでピザを焼いたり、
 
 
ガス給湯器じゃなくて薪を燃やしてお湯を沸かしたり、

お風呂は五右衛門風呂!


          
 
 
 
このように火をおこすことで伐採した木を有効に使います。
 
オーブンの火を起こす様子
 
緑が減ってるんだから森林伐採なんかしちゃいけないんじゃないの?!とお思いの方も多いと思います。でも実はそうではなく、森林というのは定期的に伐採を行って手入れしないといけないんです。そうしないと成長した木が溢れてうっそうとし、森に適度な光が入らなくなり、背の低い木が枯れたり、またそれによって森の生態系が変わったりしてしまうのです。こうやってどんどん荒廃林が増えていっているのが今の日本の現状です。
だから伐採することは決して悪いことではないのです。ただ、伐採しすぎると今問題となっているような森林減少の問題になってしまうんですね。
昔は主な燃料が薪だったので、別に森林を手入れしようなくても、燃料のために伐採することで自然に手入れされていたのです。日本のエネルギー源が薪燃料から化石燃料へシフトしたことにより、こうやってうまくかみ合っていた人間の営みと自然のサイクルが、崩れてしまったんです。
 
そういうわけで里山舎での暮らしは一切無駄のないものでした。
山で切られた木は燃料や建材となり、ごみも燃やしてエネルギーにしちゃう。生ごみは畑の肥料になるし、あとついでにすぐ隣を流れる小川で水力発電なんかもしちゃう。
 
水力発電の様子
 
それはそれはとても合理的な生活でした。
 
そしてご飯は畑で採れた野菜が中心でした。
 
オーブンで丸ごと焼いたかぼちゃがめちゃくちゃおいしくて。。。!
 
 
はまりすぎて毎日食べてました。かぼちゃってこんなにも甘いものだったのか。。。!と驚いたくらい!
 
このような生活の合間に大工さんに伝統軸組構法の魅力について教えてもらったり、本だけでは吸収できない知識をたくさん教えてもらいました。それについてはまた今度!
 
ここにいると私たちの生活と自然の循環とのリンクが自然すぎて、原子力で発電するとか、オール電化で調理するとか、クーラー使うとか、建材にコンクリートを使ったりパネル使ったりとか、ぜーんぶ不自然だなぁ。。非合理的だなぁ。。とか思っちゃいます。
身近にこんな素敵なエネルギー源や材料があるんだからそれ使えばいいじゃない!ってなります。
でも実際はそんな生活ができるのはこういった田舎環境だけなんですよね。都会には限界があります。だからといって、都会を里山に戻そう!なんてことができるわけは当然なく、私たちがいる都会でできる自然素材の使い方を考えていくことが今求められていることなんだろうなぁ。。。なんて考えながら生活していたわけですが、、これってとても難しい問題ですよね。。
その中でも建築に焦点を当てて、この問題について考えていくのが私の課題であるわけです。
それでは今日はここまで!
 
これ、めっっっっっっっっちゃくちゃおいしいです♡
 



2 件のコメント:

  1. 和辻哲郎が“風土は自己了解の仕方”というように、昔の伝統だとか暮らしだとかを守ることって単なる過去や現在の保存ではないんだな、と最近読んだ本で学びました。風土や自然に対する感覚を失うことは自己崩壊にもなりかねないんだな、とビルの中に囲まれて生活してる今、余計に思います。

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    1. >ゆみ
      和辻哲郎読んだんだ!エライ(>_<)!うちは専門分野なのに入試勉強のために買ったっきり手を付けず。。。状態やわヽ(;∀;)ノ
      便利なものを求めすぎた結果こうなってしまったんよね。。確かにどんどん世の中は便利になってはいるけどこれで本当に良いのかしら。。。?なんか今の時代の流れに流されているだけじゃどんどん洗脳されて私たち人間はただただ従うだけの人間になってしまうよね。。その場合、何が従えている側になるのか?ってのが考えどころだよね笑
      深くなると頭がこんがらがっちゃうゎヽ(;∀;)ノ

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