まずはざっくり自己紹介から。
東京生まれ、東京育ち、その反動か、旅先には大自然が感じられるところを選びがちです。
これまで、内モンゴルの大草原を馬に乗って疾走したり、
ユーコンの雪原に寝っ転がってオーロラ見たりしました。
好きなのは、コーヒー、からあげ、買い物、バスケ。
モットーは、「よく動き、よく食べ、よく寝る」。
学部では工学部で生命工学を専攻、これからは環境が来る!となんとなく思い、
卒業研究では汚染された土壌を浄化できる微生物の遺伝子解析をしていました。
が、毎日毎日、実験室で作業してると、いまいち違うような気がしてきて。
ラボにいるだけでいいの?肌感覚で問題に触れてこそ、環境をやるってことじゃない?と。
そこで、せっかく大学院に行くなら、環境を軸にして学びつつ、
フィールドに出て調査なんかしたいなーと考え、現在にいたります。
ちなみに院試の志望理由書には、
「修士論文の研究では、環境汚染物質の検出と測定、そして浄化システムの検討と構築に携わりたいと考えています。急速な発展に伴う深刻な環境悪化が問題となっているアジア諸国において、現場での検出と測定をふまえて適切な浄化方法を提案することで、地球親和型の社会発展に貢献します。」
なんて大それたこと書いてて、実はこっそりそういう気持ちもあったりします。
次に、今回のインターン研修について。
研修地は、東南アジアのインドシナ半島東部に位置するベトナム。
中でも中部最大の都市、ダナン市に滞在しています。
研修先は、ダナン市内の大学の環境学部で、
環境技術を専攻している方々と一緒に調査や実験をしています。
ダナン市はベトナム第4の都市で、近年急速に発展しています。
海、山、川といった自然や世界遺産、美味しい料理を持つからこその観光開発。
それにともなう人口増加に、海外資本による工業化の推進。
ソンチャ半島から都市部を一望。ステキ! |
ダナン名物ミーグアン。絶品! |
そんな急激な都市化が進む場所に環境問題が発生するというのは、想像に難くないと思います。
実際、急増するバイクの排気ガスによる健康被害や、
排水処理が不十分なため河川や湖沼の水質の悪化が懸念されています。
一人一台バイク?交通ルール、特になし。 危ない!が、風を切って走るのは気持ちよさそう。 |
そこで私の研究ですが、
環境中の、特に都市化が進むと共に存在量が増加するとされる発がん性を持つ物質について、
水環境中でどれくらい検出されるか調べようとしています。
この発がん性物質、バイクや車の燃焼系統と関わりがあって、
ダナン市環境中の高濃度での蓄積が懸念されるんです。
まとめると、ダナン市の環境中には、身体に悪い物質がどれくらいあるか、
湖や沼の水や泥を採って調べるってことです。
こんな湖がフィールド。ボートとか使います。 水は、、、とりあえず調査が必要です。苦笑 |
科学的なデータを集めることが、政策や規制に影響を与えるなど、
環境問題解決に一役かうことを期待しています。
今回の研修の目標は、論文ひとつ書けるくらいのデータをとること、です。
裏テーマとしては、都市の発展と環境問題の関係について考察を深めるとか、
先進国から発展途上国への技術移転の難しさを体感するとか、
真面目に考えてる部分もあります。
が、とりあえずはいかにベトナムでHappyに過ごすことができるかってことが一番!
ダナンの人達と、お互い協力して働き、楽しめるとさらに良いです。
今回は初なのでこんなところで。長くなりましたー
次回はもう少しつっこんだ話ができるといいなと思います。
笑える話や、嬉しい話、悔しい話などなど。頑張って温めておきます!
Hen gap lai!
シンチャオ!ミーグアンおいしそう!
返信削除目に見える現象だけじゃなく、目に見えない部分にも問題はたくさん隠れてて、ひとつひとつ研究を積み重ねていかなきゃいけないんだな、って最近すごく思います。
修士の研究なんてほんとちっぽけだけど、ちょっとでも進歩の一部になったらいいよね。