2012年10月1日月曜日

アンコールワットと言えば?YES!カンボジア!


みなさんこんにちは!カンボジアのりゅうのすけです。今回は僕のインターンシップについて簡単にお伝えします!

まず簡単に自己紹介
りゅうのすけです。兵庫県出身。
海外では、『りゅうのすけ(RYUNOSUKE)』という名前は全然覚えてもらえません。長いし、発音が難しいらしい。結構気に入ってるのに…。
でもストリートファイターのRYUだよ!って教えると、「あーライユね!ライユ!俺ライユ好きだった!」となり、結果『ライユ』と呼ばれています(もしくは『リオ(Rio)』笑)。
関西最高峰の八経ヶ岳にて。日の出。


好きなことはハイキングで、関西圏の山を中心にちょくちょく登ってます。
最近は学校で、植物とか生き物のことを学んだので、ハイキングをしながら、自分の知ってる植物に出会うのがとても楽しみです。
今は大学院で環境分野の勉強をしていて、大学のプログラムで今回カンボジアに来て、インターンシップをしています。



カンボジアは、東南アジアの国の一つで、タイ、ベトナム、ラオスと国境を接しています。大きさは日本の半分くらい。仏教を信仰している人がほとんどです。彼らはクメール語という言葉を持っていて、僕にはまだ読むことも書くことも、聞くことも話すこともできません。「チョームリップスーオ!(おはようございます)」「オゥクンチュラン!(ありがとうございます)」「ネア、サアットナス!(あなた、とても綺麗ですね!)」くらいしか分かりません。

ナイトマーケットの麺屋さん。
ラーメン屋と思ってもらえれば話が早い。麺の種類が豊富です。

プノンペンには、キリングフィールドと呼ばれる
大量虐殺が行われた場所が2つ残されていて、
当時の壮絶さを垣間みることができます。
少し都会を離れたところ、都心から車で30分ほど離れた市場に行って何かを買おうとしても、まず「ハウマッチ?」という言葉が通じません。この国はまだまだ発展途上で、一部の人しか英語を話すことができないのです。カンボジアの歴史を振り返ると、その答えが少し分かります。昔、いや30年ほど前に、カンボジアでは内戦がありました。30年というと長いようで短い期間だと思います。このときに人口の約30%の人が殺されてしまったと言われています。特に『エライ』人(学校の先生、お医者さん、農業をしていない人、さらには、鼻が高い人、眼鏡をかけている人、色白の人など)がたくさん殺されてしまいました。なので、戦争が終わったときには、先生がいない!誰も英語なんて教えられない!なんてことが普通にあったわけです。だから簡単な英語も観光地を離れればまだまだ通じないんですね。


こっちの食べ物は、今のところ全部おいしいです。いちいち料理の名前を確認していないので、説明できないんですが、肝となるのが「魚醤とプロホップ」です。カンボジアの人は魚醤(魚を醗酵させて作った調味料)プロホップ(醗酵した魚のペースト)を日本でいう「ダシ」やそれこそ「醤油」のようにたくさん使います。ほとんどの料理に入っているような気がします。この魚醤とプロホップ、直接だとかなり臭います。すごいです。

あとは道路事情が悪いので、狭いところを通り抜けられるバイクの方が重宝されているというのもおもしろいところです。ラッシュアワーの渋滞がすごい。信号作れば良いのに…なんて思ったり。

ある土曜日の渋滞。
みんなが自分の行きたい方向に行こうとして、みんなが動けないという状況に


こんな感じでカンボジアの生活レポートは随時していきます!

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さて、では「インターンシップ」っていうけど、働いてるの?どこで何をしてるの?って思いますよね!それをこれから説明します!

まず僕は今、カンボジアの首都であるプノンペンの中心街からバイクで、大体4キロくらい走らせたところにある、「プノンペン王立農業大学」というところにインターン学生として所属しています。期間は3ヶ月間なので、ちょうど12月のクリスマスまでここにいるつもりです。とは言っても、特に仕事を与えられているわけではないので、ほとんど毎日勉強しています。

じゃあ何を勉強してるの?
僕は今回、カンボジア東北の一番端っこにある『ラタナキリ』という地方の農村を対象にして、その村の人々がどうやって生きているのか、森や川で採れるものをどうやって利用しているのかを調べるつもりです。

どうしてカンボジア?
今、カンボジアの地方では、外国の大企業が土地をたくさん買収して、そこにあった森を切り拓いて、新しくゴムやカシューナッツの農場を作っています。それだけならまだ良いんですが、そのデカさがすごい!普通に一つの企業が1000ha以上の土地を切り開いて使っています。1ha = 100m×100m なので、その大きさが超すごいことに気付くと思います。それだけ大きいことが行われると、今までその土地に住んでいた農民が追い出されたり、農民が使っていた森が取り上げられたり、と悪い影響が出てきます。(一方で、その農場で働いて、お金を稼げるようになったり、作物を運びやすくするために道路が整備されたり、など良い影響ももちろんあります。)さて、ではその農村の人々は、この外国から来た企業がやっていることに、どういうふうに関わっているのでしょうか?それらの企業が来たことによって、村の中で何か変わったことはあるのでしょうか?森や川で採れるものに何か影響はあるのでしょうか?そんなことを知りたくて、今勉強をしています。

前回(8月)に村を訪れた際に

何でそんなことしてんの?
って思いますよね(笑)。これには二つ理由があります。
一つ目は、大学3年生の時に、フィリピンでボランティアをしたことです。僕は当時学校を一年間休んでフィリピンの孤児院でボランティアをしていました。その時はずっと都会の方にいて、田舎の方にいくことができませんでした。フィリピンの都市部は、ストリートで生活している人がたくさんいて、彼らがそうなってしまったのには色々理由があるんですが、一つは農村から出稼ぎに出て来たけど、仕事が無くて結局路上で生活することになってしまったのも理由の一つだという話を聞いて、自分は農村のことは知らないし、もっと農村についても知りたいな、そしたら途上国の全体像が見えるのかもしれないな、と思うようになりました。
二つ目の理由は、現地のことを知らない状態で色んなことを語るのは良くないな、と思ったことです。例えば、「焼き畑農業は環境に良くない!」って言われることが多いけど、それはそもそも本当なのでしょうか?それに焼き畑農業をして、お米を育てて生きている人に対して「焼き畑農業はやめてください」って言えるでしょうか?焼き畑農業が環境に良くないかどうか、それを現地の人がやめるべきかどうかの判断は実際にその場所へ行ってみて、色んなことを理解してからでも遅くはないし、その方が現地の人も困らないんじゃないかと僕は思っています。
という感じです。特に今回は農村に行って、そこの人がどんな風に暮らしていて、何を大事にしていて、何を問題と感じているのかを見ることのできるチャンスなので、楽しもうと思います!

このインターンシップでの目標
研究はもちろん真面目にやるとして…(笑)
少しはクメール語を覚える!とにかくコミュニケーションが取れないことには始らない。。
現地の人に自分の存在を認識してもらう!いきなり外国人に家計のことを聞かれても答えないですよね。だから、自分が日本から来た学生で、農村のことを勉強してるってことをアピールして、色々協力してもらえる体制を作りたいです。

明後日から農村へ入るので、次は現地での発見を書きたいと思います!!

1 件のコメント:

  1. 私もタイ語全然わかんない。読めない…。
    環境問題に対して国によって考え方が違うのって影響でかいよね。農村の人たちがどんなことを思っているのか、次回楽しみにしています!

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